日向の刀と鐔/福永酔剣/日向刀工居住地図・古刀前史・三条宗近系・月西系・粟田口系・牛島系・月山系・波平系・福島系・薬師堂系・跡江系

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商品説明

昭和50年 214ｐ

昭和五十年残暑厳しい頃

まえがき
〝光陰矢の如し"とはよく言ったもので、旧著『日向刀工伝』を刊行したのは、早や二た昔前のことになってしまった。
昭和三十年十月、三笠宮ご夫妻の宮崎県立博物館ご来臨を機に、同館では日向刀展の開催と、『日向刀工伝』出版の 企画がなされた。前者は赤星福男・岩切賢太郎・大西要・下郡嘉澄・高村一男氏らの若手愛刀家、および故安藤舜二氏 らが一丸となって奔走され、後者は著者が執筆を委嘱された。以上の陣容によって、空前の日向刀展が開催され、三笠 宮ご夫妻もご満足の態でお帰りになった。今日になっては、まことになつかしい思い出である。
愛刀家でも、一念一剣を守り通す、ということは難しいようである。 その時の若手グループのうち、今日まで刀剣趣 味を守り続けているのは、赤星福男氏お一人である。
その赤星氏が刀苑社宮崎支部長として、今年の全国大会を主宰することになり、著者がまた『日向の刀と鐔』を執筆 することになった。二十年前の再現版で、まことに奇しき因縁といわざるを得ない。
今回の著述に当たっては、宮崎県立博物館、刀工の子孫のかたがたをはじめ、宮崎市の赤星福男・岡本博嗣・上村幸 盛・星田一見・星加哲見、都城市の柿蘭巌父子・児玉三郎・遠矢昭夫などの会員諸氏より、絶大なご協力ご援助をいた だいた。まことに感激に堪えない。
なお、本書を今年の全国大会記念出版にしていただいた刀苑社に対して、厚く御礼を申しあげる。
著者しるす


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